2009年10月20日 ???

IONでCUDA(その1)

リビング用PCの構築は一段落したのだが、友人がCUDAを検証した結果、映像処理性能はPhenom X4と遜色の無い性能が出たという話を聞き、現在リビングPCが抱えている電力・騒音の問題を解決できる方法になるのではないかと思っていた。
また、週末に別の友人と会話した際にIONの性能に関する話題となり、年内にはIONの性能試験をする旨を伝えたため、そろそろ真剣に購入を検討する時期に来ていると考えていた。
そして、ふと思えば、今日は19日。給料日の前日・・・・(以下略

IONのボードは以前より注目しており、時期未定の購入前提で製品を検討していたため、幾つかの選択要素があることは承知していた。

——————
1. 電源
AC版とDC版が販売されており、AC版であればACアダプタをM/Bに直結させて給電できるため、省スペースPCなどでは有利な構成が可能である。
ただし、AC版として提供されている製品は数少なく、かつ日本で流通しているモノは非常に限られるため、選択の余地がほとんどないのが問題となる。

——————
2. 無線LAN
無線LANモジュールが初めから装備されている製品もある。別途外付けする場合は接続バスの問題が発生するため、無線での利用を考えた場合には重要な要素となる。
また、対応している規格も重要で、自宅では802.11nを標準としているため、無線LAN搭載を前提とするとこの規格に準拠することが条件となる。

——————
3. 拡張バス
拡張バスの選択肢は、PCI / PCI-e x16 / miniPCI-eがあるが、miniPCI-e搭載製品は無線LANモジュールに使用されているため、実質的には二択となる。

——————
4. メモリ
メモリ周りの規格はDDR2 667/800のデュアルチャンネルで統一されているが、使用できるモジュールが通常のDIMMに対応している製品とノートPC用のSODIMMに対応した製品がある。

——————

これらの選択項目の内、AC電源 + 無線LAN(802.11n)に対応し、DIMMが使用できるという要件を満たせる製品はZOTACのMB959のみとなる。
最近になり、ZOTAC製品のOEMを販売するメーカー(Manli)から安価な同等製品が出てきたのだが、なぜか無線LANが802.11b/gのみの対応となり、残念ながら採用には至らなかった。


◆ ZOTAC MB959 / ボード本体とAC電源
20091019_02.jpg

購入店はクレバリー 1号店。
販売開始直後よりは随分と安くなったが、それでも価格は25,000円で足が出た。
もっとも、Manliの同等製品で無線LANを換装するよりは安いので、選択肢の少ない現在の時点では、仕様を満足させるにはこの価格で妥協するしかないということだろう。

予算をオーバーしたため、メモリとストレージはどちらか片方しか調達できず、ストレージを優先してメモリは自宅在庫でまかなうこととした。


◆ ストレージはA-DATAのSSD S592 32GBを購入
20091019_01.jpg

システムドライブ用としてSSDを購入。
当初は在庫しているHDDを使用することを考えていたが、テスト結果が良好であればそのままリビングPCに改装できる効率を考え、SSDの購入に踏み切った。最近はプチフリーズ問題を解消したSSDが出ており、新製品の登場と同時に価格は一時期からやや反発している感がある。

購入はDOS/Vパラダイス本店。
残念ながら品切れにより小容量SSDがほとんどなく、32GBモデルはこの製品だけであった。
別の店舗に行くか迷っていたときに店員に声をかけられ、情報を引き出すべくいろいろと聞いてみた。

SSDは使用するうちに速度が落ちてきて、フォーマットをするまで改善しないとの話は初耳だった(調べてないだけとも言う)が、それを根拠に大容量・高価格のIntel製品を薦めるのはいかがなものかと・・・・
OSの起動ドライブなので大容量は不要で、かつ予算も少ないと初めから言っていたのにも関わらずである。
店員本人は善意のつもりかもしれんが、もう少し顧客の要望を考慮してほしいものではある。

店員を交えて要件を絞った結果、A-DATAの新モデルで十分ではないかという結論に達して購入。。
そもそも、別の店に行くかどうかを考えていたことを思うと、上手くはめられたかも・・・・(汗

———

パッケージ内容はごく普通で、

・本体
・バックパネル
・AC電源
・専用電源ケーブル(4pin → SATA x3変換)
・無線LAN用アンテナ
・STATケーブル x3
・マニュアル 2冊
・ドライバCD

といった内容である。
マニュアルの出来はいまいちだが、ほぼオールインワンのため、ほとんど困ることはないのだろう。


◆ 本体と電源ケーブル
20091019_03.jpg

ストレージインターフェイスはSATAのみのため光学ドライブの接続に迷ったが、幸いにもSATA接続のドライブに余りがあり、こちらでインストールは問題なくこなせた。
ただし、リビングPCの筐体(NEC AX300H 改造筐体)ではスロットイン式スリム型光学ドライブが必要となるため、SATAのモデルで買いなおすか、変換アダプタが必要となる。。


◆ 無線LANと電源周り
20091019_04.jpg

無線LANのアンテナコネクタの下にAC電源のコネクタがある。
本来は、無線LANのアンテナがバックパネルを挟んで固定され、それにより強度を確保する構造であったようで、裸で使うとACアダプタ差込み時には強度面ではやや不安な構造となっている。

◆ メモリ
在庫のメモリが無く、やむなくDDR2 667 512MB x2で試験動作をすることとした。
映像出力系のメモリは物理メモリをシェアする方式のため、性能面を考えると出来るだけ高速なメモリを多めに搭載しておいた方が良いように思われる。

リビングPCと交代することになれば、こちらにメモリを移して改善できる問題だが、試験段階ではメモリが足を引っ張らないかが心配ではある。

◆ OSインストールとドライバ導入

OSはWindowsXP SP2を使用。
インストールは特別何かが必要になるということはなく、問題なく導入できた。

ドライバは付属CDを入れ、チップセットドライバ、オーディオドライバ、HDMIオーディオドライバをメニューからインストール。
無線LANのドライバのみメニューからインストールできないため、ドライバCDを開き、保存位置を探す必要があった。

インストール後の動作は軽快で、OSの起動も1分未満となかなか満足の行く結果が出ている。
ただし、無線LANが上手く動作しておらず、APは発見できるが接続が出来ない状態である。これは設定に問題がある可能性があるため、後日の課題とした。