目次

概要

Zabbix 3.4で実装された保存前処理に関する実装Tips。
機能説明は数多存在するが、実際の利用事例が少ないため備忘録的な目的で記述する。

データ抽出事例

「=」で区切られたデータ

  • 抽出方針
    各Version毎に数値データとして抽出する。

  • 入力元データ
    Version3.0=57
    Version3.2=3
    Version3.4=154
    Version4.0=59

  • アイテム1
    Version3.0の値(57)を抽出。
    「Version3.0=」の文字列を含む行の「=」以降に続く「複数個の数値」を抽出する。

    • アイテム設定
      タイプ依存アイテム
      キー任意の文字列
      マスターアイテム元アイテムを指定
      データ型数値(整数)

    • 保存前処理
      処理タイプ正規表現
      抽出条件Version3\.0=([0-9]+)
      抽出箇所\1

「,」で区切られたデータ

  • 抽出方針
    カンマ切りのデータから、任意の場所を抽出する

  • 入力元データ
    22:56:01 03/19/22,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,,,34,64,4,3591

  • アイテム1
    値(55)を抽出。
    タイムスタンプ以降「,」で区切られた行の「任意の数値」を抽出する。

    • アイテム設定
      タイプ依存アイテム
      キー任意の文字列
      マスターアイテム元アイテムを指定
      データ型数値(整数)

    • 保存前処理
      処理タイプ正規表現
      抽出条件[0-9:V]*,([0-9]*),([0-9]*),([0-9]*),([0-9]*),([0-9]*),([0-9]*),([0-9]*),([0-9]*),([0-9]*),.*
      抽出箇所\5

抽出箇所が10箇所を超える場合

  • 制限
    保存前処理の抽出位置の指定は「\0〜\9」の10箇所までとなる。

  • 抽出方針
    カンマ切りのデータから任意の位置の値を抽出する正規表現を設定る

  • 入力元データ
    22:56:01 03/19/22,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,,,34,64,4,3591

  • アイテム1
    値(65)を抽出。
    タイムスタンプ以降「,」で区切られた行の「任意の数値」を抽出する。

    • アイテム設定
      タイプ依存アイテム
      キー任意の文字列
      マスターアイテム元アイテムを指定
      データ型数値(整数)

    • 保存前処理
      処理タイプ正規表現
      抽出条件[0-9:V]*,([0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*,[0-9]*),([0-9]*),.*
      抽出箇所\2

数値データのみ抽出

  • 抽出方針
    数値のみのデータを抽出し、文字列が格納された場合には処理エラー(ヒストリに書き込まれない)とする

  • 入力元データ
    135.132546465

  • アイテム1
    値(135.132546465)を抽出。
    数値以外のデータが格納された場合はパースエラーを起こす。

    • アイテム設定
      タイプ依存アイテム
      キー任意の文字列
      マスターアイテム元アイテムを指定
      データ型文字列

    • 保存前処理
      処理タイプ正規表現
      抽出条件^([0-9]*.[0-9]*)$
      抽出箇所\1

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Last-modified: 2022-03-27 (日) 22:53:18 (760d)