OpenSSHのインストール手順

入手元

インストール手順

ソースコンパイルの前にsshdを動作させる為の専用ユーザを作成する。

mkdir /var/empty
chown root:sys /var/empty
chmod 755 /var/empty
/usr/sbin/groupadd sshd
/usr/sbin/useradd -g sshd -c 'sshd privsep' -d /var/empty -s /bin/false sshd

zlib、opensslが導入済みであれば以下の手順にてopensshをコンパイルインストールする。
configureオプションについては文末参照

tar xfvz openssh-3.6p1.tar.gz
cd openssh-3.6p1
./configure --with-tcp-wrappers --sysconfdir=/etc/ssh
make
make install

以下の手順にて自動起動の設定をする。

cp ./contrib/redhat/sshd.pam /etc/pam.d/sshd
cp ./contrib/redhat/sshd.init /etc/rc.d/init.d/sshd
cd /etc/rc.d/rc3.d/
ln -s ../init.d/sshd S90sshd
cd /etc/rc.d/rc5.d/
ln -s ../init.d/sshd S90sshd
cd /usr/bin/
ln -s /usr/local/bin/ssh-keygen ssh-keygen
cd /usr/sbin/
ln -s /usr/local/sbin/sshd sshd

動作確認

以下にて動作を確認。

/etc/rc.d/init.d/sshd start

configureオプションについて

コンパイルの最に指定しているconfigureオプションの意味は以下のとおり。

  • --with-tcp-wrappers
    TCP Wrappersを組込み、hosts.allow及びhosts.denyに指定されたアクセス制限を適用する。sshdをデーモンとして起動する際に、詳細なアクセス制限を設けたい場合には指定する。 ~
  • --with-ipv4-default
    IP v4の環境にて動作させる場合に指定。自動的に適用されるため、あて指定する必要はない。
  • --with-md5-passwords
    認証の際にMD5パスワードを有効にする。OSの認証がMD5にて行われている場合にはこのオプションを指定する。
  • --with-pam
    認証の際にPAMを使用する。OSの認証がPAMにて行われている場合にはこのオプションを指定する。
  • --sysconfdir=[PATH]
    sshdの設定ファイル保管場所を指定。
  • --with-pid-dir=[PATH]
    PIDファイルの作成場所を指定する。

sshd_configの設定内容

sshdサービスの動作を設定するsshd_configの設定は以下。

  • Port 22
    sshdの待ち受けポートを指定。初期値は 22。
  • Protocol 1,2
    sshdのプロトコル優先順位を指定。初期値は 2,1。しかしこの設定ではWindows上からの旧バージョンのTeraTermPro SSHでの接続ができないため、Ver. 1を優先する設定に変更する必要がある。
  • PermitRootLogin no
    rootでのリモートログインの許可・禁止設定。初期値は yes。セキュリティの観点からrootでのログインは望ましくないため、noに設定することを推奨。
  • PasswordAuthentication no
    パスワードによるリモートログインの許可・禁止設定。初期値は yes。RSAキーファイルとパスフレーズを用いたログインのみを許可する場合にはnoに変更。
  • PermitEmptyPasswords no
    空パスワードでのリモートログインの許可・禁止設定。初期値は no。セキュリティの観点から空パスワードでのログインは望ましくないため、noに設定することを推奨。
  • UsePrivilegeSeparation yes
    子プロセスの権限委譲の許可・禁止設定。初期値は no。yesに設定することで子プロセスがroot権限で動作することを防げるが、通信の圧縮ができなくなる。
  • Compression no
    通信の圧縮設定。初期値は yes。権限委譲設定を有効にしている場合はnoに設定する。この設定がyesであっても、権限委譲が設定されていれば通信の圧縮を行なわないが、起動時に警告が表示される。

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Last-modified: 2008-01-30 (水) 13:26:19 (5924d)