OpenVZ インストール手順

目次 †

概要 †

OpenVZのインストール手順

環境情報 †

インストール手順 †

OpenVZ用Kernelのインストール †

yumリポジトリを使用したインストールを行う。

• リポジトリの取得
  OpenVZ用のリポジトリ情報を取得する。

  cd /etc/yum.repos.d/
  wget http://download.openvz.org/openvz.repo
  rpm --import http://download.openvz.org/RPM-GPG-Key-OpenVZ

• Kernel情報の取得
  以下のコマンドにてKernel情報を取得する。

  yum search ovzkernel

• Kernelの選択
  環境に合わせた複数のKernelが提供されているため、稼動させる環境に適したものを選択する。

  名称	機能
  ovzkernel.i686	シングルプロセッサ用(最大メモリ:4GB)
  ovzkernel-devel.i686	シングルプロセッサ用(最大メモリ:4GB)開発環境
  ovzkernel-PAE.i686	シングルプロセッサ用(最大メモリ:64GB)
  ovzkernel-PAE-devel.i686	シングルプロセッサ用(最大メモリ:64GB)開発環境
  ovzkernel-ent.i686	マルチプロセッサ用(最大メモリ:64GB)
  ovzkernel-ent-devel.i686	マルチプロセッサ用(最大メモリ:64GB)開発環境
  ovzkernel-xen.i686	Xen Hypervisor用（Xen Hypervisor配下で動作させる場合に使用）
  ovzkernel-xen-devel.i686	Xen Hypervisor用開発環境

• Kernelインストール 以下の手順でKernelをインストールする。

  yum -y install ovzkernel-ent.i686
  yum -y install ovzkernel-ent-devel.i686

• ブートローダーの設定

  vi /boot/grub/grub.conf 

  以下の箇所を変更

  【変更前】Default=1
  【変更後】Default=0

環境設定 †

OpenVZはホストOSからゲストOSへネットワークのフォワードが必要となるため、/etc/sysctl.conf に以下の設定が必要となる。

vi /etc/sysctl.conf

• OpenVZ用設定項目

  net.ipv4.ip_forward = 1
  net.ipv4.conf.default.rp_filter = 1
  net.ipv4.conf.default.accept_source_route = 0
  net.ipv4.conf.default.proxy_arp = 0
  net.ipv4.conf.default.send_redirects = 1
  net.ipv4.conf.all.send_redirects = 0
  kernel.sysrq = 1

CentOS5.2の場合は以下となる。

• 変更

  【変更前】net.ipv4.ip_forward = 0
  【変更後】net.ipv4.ip_forward = 1

• 追記

  net.ipv4.conf.default.proxy_arp = 0
  net.ipv4.conf.default.send_redirects = 1
  net.ipv4.conf.all.send_redirects = 0

• 変更不要

  net.ipv4.conf.default.rp_filter = 1
  net.ipv4.conf.default.accept_source_route = 0
  kernel.sysrq = 1

以下のコマンドでsysctl.confの内容を確認できる。

sysctl -p

仮想環境の保管ディレクトリ（/vz）をlocateの検索対象外とするため、/etc/updatedb.confに除外設定を入れる。

vi /etc/updatedb.conf

PRUNEPATHS行に除外ディレクトリを追記する。

PRUNEPATHS="/tmp /usr/tmp /var/tmp /afs /net /sfs /vz"

OpenVZ管理ツールの導入 †

OpenVZ管理用のコマンドラインツールをインストールする。

yum -y install vzctl vzctl-lib vzpkg vzquota vzyum vzrpm43 vzrpm43-python vzrpm44 vzrpm44-python

環境依存設定 †

• 時刻同期
  OpenVZの仮想OSはホストOSの時刻と同期するため、ホストOSの時刻を正確に保つ必要がある。

• VMwareToolsの再構築
  Kernelを入れ替えたため、VMwareToolsの再構築が必要となる。
  Kernelの開発環境をインストールした後に以下のコマンドで再構築を行う。

  vmware-config-tools.pl 

OpenVZ起動 †

設定完了後に再起動を行い、変更を反映させる。
再起動後、以下のコマンドでOpenVZを起動させる。

/etc/init.d/vz start