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PROXMOXのネットワーク設定関連の情報。
複数のインターフェイスを束ねてボンディング(チーミング、LAG)を組む場合の設定方法。
PROXMOXでは各種インターフェイス毎にアドレスを付与できるため、設定の順番とアドレスを付与する箇所を理解する必要がある。
ボンディングを行う上では設定は不要。
物理的なインターフェイスと論理名の対応付けを確認しておく必要がある。
物理ポートを特定する際には、シェルよりethtoolを使用してLEDを点滅させることで判別する。
ethtool -p [IF]
ethtool -p enp7s0f3
ボンディングインターフェイスは以下の手順にて作成する。
手順
名前 | システムにより連番が自動入力される。変更は可能 |
IPv4/CIDR | 入力しない |
IPv6/CIDR | 入力しない |
ゲートウェイ(IPv6) | 入力しない |
自動起動 | チェックを入れる |
スレーブ | 束ねる物理インターフェイス名をスペース区切りで列記する |
モード | ボンディングのモードを選択(後述) |
コメント | 任意のコメント |
balance-rr | ラウンドロビン | 利用可能なネットワークインターフェース(NIC)を順番に使用して、ネットワークパケットを送信します。負荷分散とフォールトトレランスを提供します。 |
active-backup | アクティブバックアップ | 一つのNICをアクティブとして使用し、他のNICは待機状態になります。アクティブなNICに障害が発生した場合、待機中のNICがアクティブになります。フォールトトレランスを提供します。 |
balance-xor | XOR | 送信元と宛先のMACアドレスに基づいて、特定のNICを選択してパケットを送信します。負荷分散とフォールトトレランスを提供します。 |
broadcast | ブロードキャスト | すべてのパケットをすべてのNICから送信します。主に特定のネットワークトポロジでのフォールトトレランスに使用されます。 |
LACP(802.3ad) | 動的リンクアグリゲーション(802.3ad) | リンクアグリゲーショングループ(LAG)を作成し、動的にリンクを集約します。スイッチ側での設定が必要で、高いスループットとフォールトトレランスを提供します。 |
balance-tlb | アダプティブ送信負荷分散 | 送信トラフィックを動的に負荷分散し、受信トラフィックは現在のNICに依存します。特別なスイッチの設定は不要です。 |
balance-alb | アダプティブ負荷分散 | 送信と受信の両方のトラフィックを動的に負荷分散します。受信負荷分散にはARPネゴシエーションを使用します。特別なスイッチの設定は不要です。 |
ブリッジインターフェイスは以下の手順にて作成する。
手順
名前 | システムにより連番が自動入力される。変更は可能 |
IPv4/CIDR | PROXMOXに付与するアドレスを設定(書式は xxx.xxx.xxx.xxx/xx) |
ゲートウェイ(IPv6) | デフォルトゲートウェイアドレスを設定(システム内で1つのみ設定が可能) |
IPv6/CIDR | 同上(IPv6を使用する場合) |
ゲートウェイ(IPv6) | 同上(IPv6を使用する場合) |
自動起動 | チェックを入れる |
VLAN aware | VLAN番号を設定する場合はチェックを入れる |
ブリッジポート | ボンディングインターフェイスを指定 |
コメント | 任意のコメント |