VMware ESXi データストア関連

目次

概要 †

ESXi/vCenterのデータストア関連のTips。

データストア作成 †

vmfs データストア の作成に失敗しました: のディスク パーティションの更新に失敗しました。 †

ESXiのホストクライアントからパーティションを作成すると、表題のエラーが発生する。
また、vCenterからデータストアを作成するとパーティションの選択画面で選択肢が表示されない事象が発生し、データストアの作成が行えない。

パーティションテーブルの問題 †

以前使用してたディスクを再利用した際などに発生する可能性がある事象。
古いパーティションが存在し、新たに作り直すことができない場合などに起きる。

• 確認
  コマンドラインよりディスクの状態を確認する。
  

  # partedUtil get /dev/disks/[Device Name]
  
  Error: Function not implemented during read on /dev/disks/[Device Name]
  Error: The primary GPT table states that the backup GPT is located beyond the end of disk. This may happen if the disk has shrunk or partition table is corrupted. 
  Fix, by writing backup table at the end? This will also fix the last usable sector appropriately as per the new reduced size. 
  diskPath (/dev/disks/[Device Name]) diskSize (1953459632) AlternateLBA (1953525167) LastUsableLBA (1953525134)
  Warning: The available space to /dev/disks/[Device Name] appears to have shrunk. This may happen if the disk size has reduced. 
  The space has been reduced by (65536 blocks). 
  You can fix the GPT to correct the available space or continue with the current settings ? 
  This will also move the backup table at the end if it is not at the end already. 
  diskSize (1953459632) AlternateLBA (1953525167) LastUsableLBA (1953525134) NewLastUsableLBA (1953459598) 
  Error: Can't have a partition outside the disk!
  Unable to read partition table for device /[Device Name]

  以上の様なエラーが表示され、ディスクの情報を読み取れない状態となっている。
  

• 対処方法
  以下のコマンドでパーティションテーブルを再作成させることでエラーを解消し、データストアを作成する。
  

  # partedUtil setptbl /dev/disks/[Device Name]
  
  47 msdos
  msdos
  0 0 0 0

  正常にパーティションテーブルを修正した後、以下のコマンドで確認する。
  

  partedUtil get /dev/disks/[Device Name]
  121597 255 63 1953459632

  正常に結果が表示されることを確認した後、vCenterからデータストアを作成する。

データストア管理 †

データストアがマウントされない †

環境情報 †

事象 †

VMFSのデータストアがマウント出来ない事象。
iSCSIストレージの再起動後などに稀に発生する事象。

データストアの調査 †

以下の手順はiSCSIターゲット側は正常に動作していることが前提となる。

データストアの状態を確認 †

• 1. ESXiのホストクライアントから[ストレージ]→[デバイス]を開き、マウントされないデータストアのデバイスが表示されることを確認する
  
  • 表示されない場合は、iSCSIターゲット側に問題がある可能性が高い
• 2. デバイスを選択し、「パス」の情報を把握する
• 3. ESXiにSSH接続を行い、以下のコマンドからデバイスの状態を確認する

  partedUtil getptbl 【パス】

  • 容量とファイルシステム（vmfs）が表示されれば、データストア自体の破損ではない
  • 実行例.

    [root@esxi01:/] partedUtil getptbl /vmfs/devices/disks/t10.IET0100000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
    
    gpt
    486304 255 63 7812478976
    1 2048 7812478942 AA31E02A400F11DB9590000C2911D1B8 vmfs 0

スナップショット LUNの確認 †

• 1. スナップショットLUNとして認識されている可能性があるため、以下のコマンドで調査を行う

  esxcli storage vmfs snapshot list

  • スナップショットLUNが存在しない場合には、何も表示されない
  • スナップショットLUNが存在する場合には以下の実行例となる。
  • 実行例.

    [root@esxi01:/] esxcli storage vmfs snapshot list
    609643f7-ce2af488-341e-001b21216580
      Volume Name: iSCSI_LS-LUN2_4TB
      VMFS UUID: 609643f7-ce2af488-341e-001b21216580
      Can mount: true
      Reason for un-mountability:
      Can resignature: true
      Reason for non-resignaturability:
      Unresolved Extent Count: 1

• 2. スナップショットLUNの再マウントは手動にて行う

データストアの手動マウント †

• 1. 以下のコマンドでラベルを指定してデータストアを手動でマウントする

  esxcfg-volume -M  【Volume Name】

  • 実行例.

    [root@esxi01:/] esxcfg-volume -M  iSCSI_LS-LUN2_4TB
    
    Persistently mounting volume iSCSI_LS-LUN2_4TB

• 2. ESXiが複数存在する場合、個々のESXi毎にマウント操作が必要となる