VMware ESXi USB NIC インストール手順

目次

ESXi 7.0 on Arm Fling (Build 16966451) †

概要 †

ESXi7.0 on ArmにUSB NICを追加する。
2020年10月時点の情報となるため、問題点や手順は変わる可能性があることを留意すること。

環境情報 †

ドライバ導入 †

ESXiのUSB-NIC用ドライバはVMware Flingsで公開されているものを使用する。
ドライバの説明では以下をサポートしていると書かれているが、ESXi on ARMではではRTL8153しか動作しない様である。

導入手順 †

• 1. ドライバを以下のサイトより入手（ESXi700-VMKUSB-NIC-16770668.zip）
  USB Network Native Driver for ESXi

• 2. ドライバをESXiにSCPで転送
  

• 3. ドライバを/var/log/vmwareの配下に保管
  

• 4. 以下のコマンドにてドライバをインストール
  

  esxcli software vib install -d ESXi700-VMKUSB-NIC-16770668.zip

  正常にインストールが行われると、以下のメッセージが表示される。
  

  Installation Result
    Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.
    Reboot Required: true
    VIBs Installed: VMW_bootbank_vmkusb-nic-fling_2.1-6vmw.700.1.0.39035884
    VIBs Removed:
    VIBs Skipped:

• 5. ESXiを再起動する

デバイスの認識 †

ESXiの再起動後、USB NICを取り付けることで自動的に認識する。
NCCはvusb0として認識される。

デバイスの認識状況は以下のコマンドで確認できる。

lsusb

以下の様な内容が出力される。(RTL8153のNICを接続した場合)

[root@esxi04:~] lsusb
Bus 001 Device 001: ID 0e0f:8003 VMware, Inc. Root Hub
Bus 001 Device 002: ID 2109:3431 VIA Labs, Inc. Hub
Bus 001 Device 003: ID 1a40:0101 Terminus Technology Inc. Hub
Bus 001 Device 004: ID 0c45:7403 Microdia Foot Switch
Bus 001 Device 005: ID 0781:5571 SanDisk Corp. Cruzer Fit
Bus 002 Device 001: ID 0000:0000  
Bus 001 Device 006: ID 0bda:8153 Realtek Semiconductor Corp. RTL8153 Gigabit Ethernet Adapter

なお、正常に動作はしなかったが、AX88179のNICを接続した場合には以下のような出力が得られた。

[root@esxi04:~] lsusb
Bus 001 Device 001: ID 0e0f:8003 VMware, Inc. Root Hub
Bus 001 Device 002: ID 2109:3431 VIA Labs, Inc. Hub
Bus 001 Device 003: ID 1a40:0101 Terminus Technology Inc. Hub
Bus 001 Device 004: ID 0c45:7403 Microdia Foot Switch
Bus 001 Device 005: ID 0781:5571 SanDisk Corp. Cruzer Fit
Bus 001 Device 006: ID 0b95:1790 ASIX Electronics Corp. AX88179 Gigabit Ethernet
Bus 002 Device 001: ID 0000:0000

制限事項 †

2020年10月時点で以下の問題が確認されている。

• リンクスピード
  100Mbpsしか選択できず、GbEでの接続が行えない。
  

• VLANが機能しない VLANの設定を行っても正常に動作しない。
  このため、VLANを使用する場合にはオンボード側のNICを使用する必要がある。