目次

概要

Pacemakerを導入した仮想マシンを複製してノード数を増やす場合の手順。
また、ノード故障発生により、複製した仮想マシンを使用した復旧が必要となる場合の手順。

ノードの増加

既存ノードを複製し、新規のノードを作成するには以下の手順が必要となる。

新規ノードへの作業

  • 1. 仮想化基盤の機能を使用して既存のノードを複製する
  • 2. 複製した仮想マシンのNICを隔離したネットワークに接続し、既存のクラスタと通信を行わないように設定する
  • 3. 複製した仮想マシンを起動する
  • 4. 再起動度、以下のコマンドにてpacemakerの設定を消去する
    crm configure erase
  • 5. heartbeatを停止する
    /etc/init.d/heartbeat stop
  • 6. 以下のディレクトリ内のファイルをすべて削除する
    /var/lib/heartbeat
    ディレクトリ構造は残す必要があるため、中身のを消去すること
    cd /var/lib/heartbeat
    rm -rf *
    cd crm
    rm -rf *
  • 7. ホスト名およびIPアドレスを設定
  • 8. /etc/ha.d/ha.cfのnode行に新規ノードを追加
  • 9. OSを再起動
  • 10. heartbeatを起動し、モニタにて新規ノードが表示されることを確認

既存ノードへの作業

  • 1. /etc/ha.d/ha.cfのnode行に新規ノードを追加
  • 2. heartbeatを再起動

新規ノードの接続

  • 1. heartbeatを停止
  • 2. 仮想マシンのNICを他のノードと通信可能なセグメントに接続
  • 3. 他のノードとのPing疎通を確認
  • 4. heartbeatを起動
  • 5. 既存ノードのモニタに新規ノードが追加されたことを確認

ノード故障時の復旧

ノード故障により、既存ノードの複製で復旧させる場合の手順。

復旧ノードへの作業

  • 1. 仮想化基盤の機能を使用して既存のノードを複製する
  • 2. 複製した仮想マシンのNICを隔離したネットワークに接続し、既存のクラスタと通信を行わないように設定する
  • 3. 複製した仮想マシンを起動する
  • 4. 再起動度、以下のコマンドにてpacemakerの設定を消去する
    crm configure erase
  • 5. heartbeatを停止する
    /etc/init.d/heartbeat stop
  • 6. 以下のディレクトリ内のファイルをすべて削除する
    /var/lib/heartbeat
    ディレクトリ構造は残す必要があるため、中身のを消去すること
    cd /var/lib/heartbeat
    rm -rf *
    cd crm
    rm -rf *
  • 7. ホスト名およびIPアドレスを設定
  • 8. OSを再起動
  • 9. heartbeatを起動し、モニタにて復旧ノードが表示されることを確認

既存ノードへの作業

以下の作業はクラスタを構成する全てのノードで同時に実行すること。

  • 1. 以下のコマンドにてpacemakerの設定を消去する
    crm configure erase
  • 2. heartbeatを停止する
    /etc/init.d/heartbeat stop
  • 3. 以下のディレクトリ内のファイルをすべて削除する
    /var/lib/heartbeat
    ディレクトリ構造は残す必要があるため、中身のを消去すること
    cd /var/lib/heartbeat
    rm -rf *
    cd crm
    rm -rf *
  • 4. heartbeatを起動

復旧ノードの接続

  • 1. heartbeatを停止
  • 2. 仮想マシンのNICを他のノードと通信可能なセグメントに接続
  • 3. 他のノードとのPing疎通を確認
  • 4. heartbeatを起動
  • 5. 既存ノードのモニタに復旧ノードがアクティブになることを確認

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