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ESXiに搭載するメモリ量

ESXiは搭載されている物理メモリ以上の容量を仮想マシンのメモリとして定義することが可能で、実際に定義しても問題なく起動することが可能である。
これは非常に便利な機能ではあるが、逆にこの機能があるが故に自宅環境などで仮想マシンを運用する場合はどの程度の物理メモリを乗せるべきか悩む原因ともなりうる。

結論は簡単で、最大容量を乗せるがベストな回答となるのだが、実際のところ最大容量を乗せなかった場合にどの様なことが起きるのかについては、あまり検証結果を聞いたことがない。後学の為にも自宅環境をESXiへ移行した際に予算の都合上、物理メモリをケチった結果として何が起きたのかをまとめてみる。

メモリの搭載量

最近(2010年9月)は4GBモジュールも普通に手が届く価格帯に落ちてきており、マザーボード側も最大16GBの搭載をサポートするようになった。
しかし、予算の壁により、ESXi1号機は8GB、ESXi2号機は4GBのメモリを搭載して運用を開始した。

仮想マシンへの影響

暫く運用を行ったところ、ある日を境にLinuxが稼動する仮想マシンがハングアップする事象が多発するようになった。
されこれ探るうちに、vSphere Clientのパフォーマンスグラフから仮想マシンへの割当メモリの総量が10GBととなっており、物理容量を超えたタイミングで仮想マシンがハングアップしている可能性に行き当たった。

そもそも、なぜLinuxのみこの様な事象に見舞われたのか。
これを考える上で、LinuxとWindowsで物理メモリの扱い方が違う点を考慮しなくてはならない。
Windowsは必要な分のメモリのみ使用して使い終わると開放するのに対し、 Linuxは搭載されている物理メモリの空き容量は全てディスクキャッシュに使用するという動きをする。このため、ディスクへの頻繁なアクセスが行われるLinuxでは常にメモリに空き容量が無い状態となる。


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