UNIX系OSからNetBIOS名を検索する

UNIX系OSからNetBIOS名を検索するには

Windows系OSのホスト名であるNetBIOS名をUNIX系OSから検索するにはNBTScanを使用する。
これはWindows系OSに含まれる"nbtstat"に相当する機能を提供するプログラムであり、NetBIOS名・MACアドレス等の一覧を取得することができる。
配布パッケージはWindows用バイナリとソースコードがあり、UNIX系OSではソースコードコンパイルして使用することとなる。

配布元

インストール手順

  • tar ballをダウンロードしコンパイルする。
    wget http://www.inetcat.org/software/nbtscan-1.5.1.tar.gz
    tar xfvz nbtscan-1.5.1.tar.gz
    cd nbtscan-1.5.1a
    ./configure
    make
    make install
  • /usr/local/bin配下に nbtscan がインストールされる。

使用方法

nbtscanの基本実行形式は下記となる。

  • 書式
    nbtscan [option] [IP | IP/NetMask]

  • nbtscan 192.168.1.0/24
  • 出力
    Doing NBT name scan for addresses from 192.168.1.0/24
    
    IP address   NetBIOS Name   Server  User      MAC address
    ------------------------------------------------------------------------------
    192.168.1.200  Windows-001    server  user     00-0d-60-0f-55-0c

各項目の内容は下記となる。

  • IP address
    スキャンしたホストのIPアドレス
  • NetBIOS Name
    ホストのコンピュータ名(WorkstationサービスのNetBIOS名)
  • Server
    ファイルサーバかどうか(Serverサービスの実行状況)
  • User
    ログオンユーザ(MessengerサービスのNetBIOS名)
  • MAC address
    NICのMACアドレス

オプション

nbtscanには下記表のオプションが存在する。
これらを組合せて実行することで表形式の一覧を取得することができる。

  • -v
    NetBIOS名テーブルの全ての情報を表示する詳細モードを実行
  • -d
    受信パケット全てを表示
  • -e
    hostsファイルとして使用できる形式で出力
  • -l
    lmhostsファイルとして使用できる形式で出力
  • -t [time]
    レスポンス受信のタイムアウトをミリ秒で指定
  • -b [bps]
    スキャン速度のバンド幅(bps)を指定
  • -r
    Windows95が対象に含まれている場合に指定(ソースポートとして137番のみを使用)
  • -q
    バナーやエラーメッセージを非表示にする
  • -s [char]
    任意の文字をセパレータとして指定
  • -h
  • vと併用することで、サービス情報をコードではなく文字列で出力
  • -m
    スキャンパケットの再送回数を指定
  • -f [filename]
    スキャン対象のIPアドレスをファイルから読み込む

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