目次

概要

VMware ESXiでLinux上のiSCSIターゲットを利用した際の覚え書き。

環境情報

  • iSCSIイニシエータ側
    OSVMware ESXi 4.0 u2
  • iSCSIターゲット側
    OSCentOS 5.5 (32bit)
    iSCSIiSCSI Enterprise Target 1.4.20.1

制限事項

  • 容量制限
    ESXi 4.0ではiSCSIにてマウントできるディスクサイズは2TBまで。

  • パーティションテーブルの制限
    ESXi 4.0で扱えるパーティションテーブルはMBR方式のみ。GPT方式のパーティションテーブルではエラーが発生し、ファイルシステムの構築が行えない。

  • iSCSIターゲットの制限
    iSCSI Enterprise Target(iscsi-target)やLinux-iSCSI(tgtd)では、Linux上で作成したパーティションをiSCSIターゲットとすることができるが、ESXiではこれらの方式で作られたiSCSIターゲットを認識することができない。


エラー事例

Failed to get disk partition information

  • 発生事例
    GPTパーティションをfdiskで編集したことにより、パーティションテーブルがMBR形式で上書きされて壊れた場合に発生。

  • 復旧方法
    GNU Partedを使用してパーティションテーブルをMBR方式で上書きする。

    1) 対象ディスクを指定してpartedを起動
    # parted /dev/sdc
    GNU Parted 1.8.1
    /dev/sdc を使用
    GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには
     'help' と入力してください。

    2) パーティションテーブルを表示させる
    以下の様な警告が表示されるので[No]を選択
    (parted) p
    警告: /dev/sdc は GPT テーブルの存在を示す GPT の
    シグネチャを含んでいますが、持っているべき見せかけの 
    msdosパーティションテーブルを持っていません。
    おそらく壊れているのでしょう。GPT パーティションテーブル
    を理解しないプログラムが壊してしまったのかもしれません。
    あるいは、GPTテーブルを自ら消していて、
    msdos パーティションテーブルを使っているのかもしれません。
    このテーブルはGPT パーティションテーブルですか?
    
    はい(Y)/Yes/いいえ(N)/No? n

    3) パーティションテーブルの修復(MBR形式化)
    mklabelコマンドを使用して修復を実行。
    (parted) mklabel msdos
    警告: The existing disk label on /dev/sdc will be 
          destroyed and all data on this disk will
    be lost. Do you want to continue?
    parted: invalid token: msdos
    
    はい(Y)/Yes/いいえ(N)/No? y
    
    新しいディスクラベル?  [gpt]? msdos

    4) パーティションテーブルを表示
    (parted) p
    
    モデル: AMCC 9650SE-12M DISK (scsi)
    ディスク /dev/sdc: 500GB
    セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
    パーティションテーブル: msdos
    
    番号  開始  終了  サイズ  タイプ  ファイルシステム  フラグ



Unable to create Filesystem please see VMkernel log for more details

  • 発生事例
    パーティションテーブルをGPT方式に設定した場合に発生。

  • 復旧方法
    前述のパーティションテーブルをMBR形式に修正することで解消。

トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS