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**WSUS 3.0 クライアント設定手順 [#y65b32c1]
#Contents
**WSUSクライアントの設定 [#b96c2ec0]
WSUS 3.0では、Windows OSに標準で装備されている自動更新をWSUSクライアントとして利用する。それには、グループ・ポリシーを使ってクライアントPC上の自動更新がデフォルトのMicrosoft UpdateサイトではなくWSUSサーバを参照するように設定する必要がある。~
**AD環境での設定 [#h7fa846b]
AD環境下でWSUSを使用するグループポリシーの設定手順。~

***グループ・ポリシーの編集手順 [#r7a5119a]
ワークグループ環境でもドメイン環境でも利用できる、ローカル・グループ・ポリシーを編集する手順の解説
1. [Active Directoryユーザとコンピュータ]を開く~
2. ポリシーを設定するOUのプロパティを開く~
3. [新規]ボタンを押し、任意の名称でポリシーを作成する~
4. [編集]ボタンを押し、作成したポリシーの設定画面を開く~
5. [グループポリシーオブジェクトエディタ]画面にて以下の階層に進む~
 [コンピュータの構成]-[管理用テンプレート]-[Windows コンポーネント]-[Windows Update]
&ref(WSUS-set00.jpg);~

-1. グループポリシーエディタの起動~
管理者としてログオンし、[スタート]−[ファイル名を指定して実行]で「Gpedit.msc」コマンドを実行~
***必須設定項目[#fa08ee4d]
-1. 自動更新を構成する~
Windows Updateの設定をグループポリシーにて行うかの設定
&ref(WSUS-set01.jpg);~
------
-2. イントラネットのMicrosoft更新サービスの場所を指定する~
Microsoftが提供するWindows Updateサイト以外を使用する場合のURL設定
&ref(WSUS-set02.jpg);~
------

-2. Windows Update関連設定~
[グループ ポリシー オブジェクト エディタ](GPOエディタ)の左ペインで、[コンピュータの構成]−[管理用テンプレート]−[Windows コンポーネント]−[Windows Update]を開く~
***更新スケジュール設定項目 [#o0c1b79c]
-1. 自動更新のインストールを再度スケジュールする~
&ref(WSUS-set03.jpg);~
------
-2. スケジュールされた自動更新に対しては自動再起動しない~
&ref(WSUS-set04.jpg);~
------
-3. 自動更新の検出頻度~
&ref(WSUS-set05.jpg);~
------

-3. 自動更新の設定~
GPOエディタの右ペインで、[自動更新を構成する]ポリシーのプロパティを開いて、このポリシーを有効にする。~
パッチを指定日時に無人インストールするには、[自動更新の構成]ドロップダウン・リストで[4 - 自動ダウンロードしインストール日時を指定]を選択しよう。[2 - ダウンロードとインストールを通知]や[3 - 自動ダウンロードしインストールを通知]を選択すると、スケジュールの設定は無効になり、管理者ユーザーがクライアントPCにログオンして、ダウンロードやインストールを実行するように指示する必要がある。自動更新のバージョンによっては[5 - ローカルの管理者の設定選択を許可]を選ぶことができる。このオプションは、クライアントPCの管理者ユーザーが、コントロール・パネルの[自動更新]で自由にオプションを設定できる。

-4. WSUSサーバのURLを指定
GPOエディタの右ペインで、[イントラネットの Microsoft 更新サービスの場所を指定する]ポリシーのプロパティを開いて、このポリシーを有効にする。エディット・ボックスは2つあるが、どちらもWSUSサーバのインストール時に表示されたURLを「http://<WSUSサーバ名>/」形式で入力する。「WSUSサーバ名」は、コンピュータ名、ホスト名、完全修飾ドメイン名(FQDN)、IPアドレスのいずれでもよい。TCPポートの80番以外のWebサイトを参照するには、「http://<WSUSサーバ名>:<ポート番号>/」と入力
**非AD環境での設定 [#ccce1d62]
ADが構築されていない環境では個々の端末にWSUSサーバを参照する設定を行う必要がある。~
設定方法はレジストリの編集(regedit.exe)、レジストリファイルの読み込み、グループポリシーの編集(gpedit.msc)、の三種類があり、必要に応じて使い分けることとなる。

***管理用PCへのWSUS管理コンソールのインストール [#wb4fd9fe]
WSUSサーバには自動的にWSUS管理コンソールもインストールされるが、別途用意した管理用PCからWSUSサーバをリモート管理したい場合は、まず次の手順でWSUS管理コンソールをインストールする。
***レジストリ編集 [#k75bf075]
以下のキーにWindows Updateの設定情報を入力する。

-1. 必要ライブラリの導入~
.NET Framework 2.0、MMC 3.0、Report Viewer 2005を順にインストールする。Windows Vistaでは、.NET Framework 2.0とMMC 3.0のインストールは不要だ。また、SP2を適用済みのWindows Server 2003では、MMC 3.0をインストールする必要はない。
 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\windows\WindowsUpdate

-2. WSUSインストーラの起動~
管理用PCのWindows OSのアーキテクチャに応じて、「WSUS3Setupx86.exe」(32bit版)または「WSUS3Setupx64.exe」(64bit版)を実行する。
設定項目は以下となる。

-3. 管理コンソールのインストール~
[インストール モードの選択]画面で、[管理コンソールのみ]オプションを選択する(以下の画面)。これ以降のウィザード画面では入力や選択はないので[次へ]ボタンをどんどんクリックして完了しよう。
-WUServer~
種類:REG_SZ~
データ:http://[WSUSサーバのIPもしくはFQDN]/~

-WUStatusServer~
種類:REG_SZ~
データ:http://[WSUSサーバのIPもしくはFQDN]/~

これでWSUS管理コンソールはインストールされたので、次にWSUS管理コンソールから管理対象のWSUSサーバへ接続する。その際、WSUSサーバの管理者権限を持たないユーザー・アカウントを利用する場合は、あらかじめWSUSサーバの[WSUS Administrators]グループにそのユーザー・アカウントを加えておこう。~
また、以下のキーにはWindows Updateの動作を設定することが可能である。

-1. 管理ツール起動~
WSUSサーバの管理者かあるいは[WSUS Administrators]グループに登録されているユーザー・アカウントで管理用PCにログオンして、[管理ツール]−[Microsoft Windows Server Update Services 3.0]を開く。
 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\windows\WindowsUpdate\AU

このキーをエクスポートし、他のPCにエクスポートすることで設定の展開を容易化することが可能となる。

-2. WSUSサーバへ接続~
左ペインで[Update Services]を右クリックして、[サーバーに接続]を実行する
-WSUS設定キー
 Windows Registry Editor Version 5.00
 
 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\windows\WindowsUpdate]
 "WUServer"="http://WSUSサーバ"
 "WUStatusServer"="http://WSUSサーバ"
 
 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\windows\WindowsUpdate\AU]
 "UseWUServer"=dword:00000001
 "NoAutoUpdate"=dword:00000000
 "AUOptions"=dword:00000003
 "ScheduledInstallDay"=dword:00000000
 "ScheduledInstallTime"=dword:00000003

***グループポリシー編集 [#g6946e17]
基本的な操作手順と設定箇所はAD環境時と同様のため割愛。~
環境固有の作業はMMCのテンプレートを読み込ませる箇所のみとなる。~

**参考資料 [#a34bf462]
-これから始めるWSUS 3.0入門~
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/wsus3_01/wsus3_01_06.html
-1. WSUSサーバの%SYSROOT%inf\よりwuau.admを入手~
-2. 対象PCの%SYSROOT%inf\にwuau.admを保管~
-3. グループポリシーエディタ(gpedit.msc)を起動~
-4. [コンピュータの構成]-[管理用テンプレート]を右クリックし、[テンプレートの追加と削除]を選択~
-5. [追加]を押し、コピーしたwuau.admを読み込ませる~

以降はAD環境と同じ手順となる。


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