手順

show cdp neighbors
show cdp neighbors detail

CDPとは

Cisco社製のルータやスイッチには,Cisco独自のプロトコルであるCDP(Cisco Discovery Protocol)が必ず実装されています。CDPはそのルータやスイッチに直接接続しているほかのCisco社製デバイスを見つけ,その状態を報告するためのプロトコルです。CDPを使うことにより,状態の確認やトラブルシューティングに役立ちます。

CDPはデータリンク層のプロトコルで,Cisco社製デバイスは定期的にCDPフレームをレイヤ2マルチキャストします。CDPフレームには自身の基本的な設定情報が入っています。この動作により,隣接のCisco社製デバイスの情報を入手します。CDPによる情報を見たい場合は,show cdpコマンドを使用します。

# show cdp ・・・ CDPの設定確認 (図8)
# show cdp neighbors {detail} ・・・ CDPによる隣接するCisco社製デバイスの簡易状態確認(図9)
  • {detail}
    省略可能。detailを付けた場合は詳細な情報を見ることができる(図10)

    隣接デバイスのIOSバージョンやIPアドレスはshow cdp neighbors detailでないと見ることができません。また,show cdp neighbors detailでは隣接デバイス全部が表示されてしまうため,一部だけを見たい場合は違うコマンド(show cdp entry {ホスト名})が必要です。

    # show cdp entry {ホスト名} ・・・ CDPによる隣接するCisco社製デバイスの状態確認(図11)
  • {ホスト名} 省略可能。ホスト名のデバイスの情報だけを確認できる。省略した場合または「*(アスタリスク)」を入れた場合は全デバイスの情報が表示される

    つまり,show cdp entry(ホスト名省略)とshow cdp neighbors detailは同じ表示結果になります。

    また,CDPを使用しないことも可能です。デフォルトでは使用する設定になっています。使用しない場合は,no cdp enableコマンドを使って使用しない設定にします。
(config-if)# no cdp enable ・・・ そのインタフェースでCDPを使用しない
(config-if)# cdp enable ・・・ そのインタフェースでCDPを使用する(デフォルト)

どのインタフェースでCDPが使用可能になっているか,またその設定を見たい場合は show cdp interfaceコマンドを使用します(図12)。

# show cdp interface {インタフェースタイプ} {ポート番号} ・・・ インタフェース別のCDP情報表示
  • {インタフェースタイプ} {ポート番号}
    省略可能。指定したインタフェースの情報のみを確認できる。省略した場合は全インタフェースの情報を表示する

参考URL

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20051128/225286/


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