OSの基本セットアップ

OS導入のパターン

OSインストールの際のインストール元は以下の方法で提供される。

  • メディアからインストール
    CD-ROM、DVD-ROMなどからのインストール方法
    パッケージ販売されているメディアを使用する方法とオンラインで取得できるISOイメージを使用する方法がある
  • NFSサーバからインストール
    インストールパッケージが保管されているNFSサーバを使用する方法
    パッケージが保管されたNFSサーバが必須となるため、通常は使用されない
  • FTPサーバからインストール
    インストールパッケージが保管されているFTPサーバを使用する方法
    FTPサーバへの接続速度がインストール所要時間に反映されるため、通常は使用されない
  • ISOイメージからインストール
    仮想マシンへのインストールなどで使用する方法。
    通常のハードウェアに対するインストールではこの方法は取ることができない

無償利用可能なOSのイメージは一時配布元の他にミラーサーバから入手が可能。
Redhat Enterprise Linuxはユーザ登録者向けのサイト(https://www.redhat.com/wapps/sso/rhn/login.html)から入手可能。

OSインストール

以下にて説明する手順はRHEL ESv4をCD-ROMからインストールを行う場合のものである。
また、インストール時に追加ドライバが不要な環境でのインストールを前提としている。
追加ドライバが必要な場合はドライバのドキュメントを参照して導入すること。

  • 1. OSインストールCDからのブート
  • 2. 表示言語・入力デバイスの選択
  • 3. パーティションの作成

/boot 500MB〜1GB
swap 物理メモリの2倍
/ 残り全て

SE Linux無効 Firewall(iptables)無効

  • 6. タイムゾーン
  • 7. rootパスワード
  • 8. パッケージ選択

X Window System GNOMEデスクトップ

>Firefox

テキストベースインターネット

>lynx/elinks

開発環境 サーバ

>FTPサーバ(vsftpd)
  • 9. インストール
  • 10. インストール後の初期設定

ネットワークの設定

アップデートの適用

RHELはサブスクリプションを購入することによりアップデートを使用することが可能となる。サブスクリプションの期間は1年/3年/5年となっており、専用の会員サイトにて有効期限とシステムとの紐付けを管理することができる。

  • up2dateによるアップデートは以下のコマンドを実行する(導入済みパッケージのアップデート)
    up2date -u

追加パッケージの導入

up2dateはアップデート以外にパッケージのインストールを行うこともできる。
以下のパッケージはインストール段階で組み込まれないため、手動でインストールを行う。

up2date --install ntp
up2date --install net-snmp
up2date --install net-snmp-utils
up2date --install nmap
ntp時刻合わせようコマンド一式(ntpdateなど)
net-snmpシステム管理サービス用デーモン(snmpd)
net-snmpシステム管理サービス用コマンド(snmpwalkなど)
nmapポートスキャナ

ネットワーク

  • IPアドレス,NetMaskなどの設定
    [root@centos4 ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
  • レゾルバ設定ファイル
    nslookupで引けないときにまず参照。
    [root@centos4 ~]# cat /etc/resolv.conf
  • ネットワーク再起動
    /etc/init.d/network restart
  • Gatewayの設定
    1./etc/sysconfig/network
    2./etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
    3./etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
    以下3つのファイルにGatewayの設定は可能だが、1が優先される。
    ネットワークインタフェースが2つ存在する場合は、1には書かず2or3に記述する。

SSHのアクセス制限

SSH接続の制限は、hosts.denyとhosts.allowを使用して行う。
全てをdenyしておき、許可するものだけhosts.allowで設定する。

  • hosts.deny(アクセス不可条件を設定するファイル )
    #
    # hosts.deny    This file describes the names of the hosts which are
    #               *not* allowed to use the local INET services, as decided
    #               by the '/usr/sbin/tcpd' server.
    #
    # The portmap line is redundant, but it is left to remind you that
    # the new secure portmap uses hosts.deny and hosts.allow.  In particular
    # you should know that NFS uses portmap!
    
    ALL : ALL
  • hosts.allow(アクセス許可条件を設定するファイル)
    preview環境からのみssh接続を許可するようにする。
    #
    # hosts.allow   This file describes the names of the hosts which are
    #               allowed to use the local INET services, as decided
    #               by the '/usr/sbin/tcpd' server.
    #
    
    ALL : 192.168.100.0/255.255.255.0
    
    ## SSH
    sshd : 222.230.141.164
  • sshでのrootログインを許可しない
    [root@centos4 ssh]# vi /etc/ssh/sshd_config
    (変更前)#PermitRootLogin yes
    ↓
    (変更後)PermitRootLogin no
[root@centos4 ssh]# /etc/init.d/sshd restart
sshd を停止中:                                             [  OK  ]
sshd を起動中:                                             [  OK  ]

ホスト名の設定

hostnameコマンドで書き換えるとリブートした場合、もとの設定に戻ってしまう。
設定ファイルを書き換えることによってリブート後も設定は戻らない。

[root@centos4 apache]# vi /etc/sysconfig/network

NETWORKING=yes
HOSTNAME=pre-tr.tribeck.com

リブート後、hostnameコマンドで代ったことを確認する。

[root@centos4 apache]# hostname
pre-tr.tribeck.com

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