VMware vCenter SA トラブル対応 のバックアップ(No.3)
- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- VMware vCenter SA トラブル対応 へ行く。
- 1 (2016-06-11 (土) 14:04:23)
- 2 (2016-06-11 (土) 14:10:03)
- 3 (2020-12-31 (木) 16:23:55)
目次
トラブル対応全般 †
正しいパスワードを入力してもshellにログインできない †
vCSAのshellログインは、初期設定では180秒以内にパスワードを5回間違えると、300秒間アカウントがロックアウトされてログインができなくなる。
ロックアウトポリシーを変更する †
初期設定値では厳しすぎる場合には、以下の手順でロックアウトポリシーを変更することができる。
- 1. Web Clientにログイン
- 2. [ホーム]から[管理]を選択
- 3. [シングルサインオン]セクションの[構成]を選択
- 4. [ロックアウト ポリシー]タブを開き、[編集]ボタンを押下する
パーティションエラー †
vCSA起動時にパーティションのマウントでエラーが発生し、システムが起動しない場合の対処方法。
環境情報 †
Version | vCenter Server Appliance 6.7u2 |
エラー内容 †
どのパーティションが破損したかにより、様々な形でのエラーが発生する。
共通する項目としては、システム起動時(再起動時)に以下のようなメッセージの緊急モード(emergency mode)に入る点が挙げられる。
Welcome to emergency mode! <以下略> <中略> Give root password for maintenance
(or press Control-D to continue)
対処方法 †
メッセージが表示されたあと、rootのパスワードを二回入力することでroot権限でログインすることができる。
ログイン後にはshellを起動する。
Use service-control command to manage applmgmt service * List APIs: "help api list" * List Plugins: "help pi list" * Launch BASH: "shell" Command> shell Shell access is granted to root root@vcsa [ ~ ]#
LVMを使用する構成となっているため、パーティションは/dev/mapper/の配下にデバイスファイルが格納されている。
vCSA 6.7では、以下のようなパーティションが定義されている。
# ls -la /dev/mapper/ | cut -d" " -f 16 archive_vg-archive autodeploy_vg-autodeploy core_vg-core dblog_vg-dblog db_vg-db imagebuilder_vg-imagebuilder log_vg-log netdump_vg-netdump seat_vg-seat swap_vg-swap1 updatemgr_vg-updatemgr
どのパーティションが破損しているかは、起動時のエラーメッセージを参考にする。
一般的には、log_vg-log、dblog_vg-dblog、seat_vg-seatあたりが壊れる事例が多いようである。
破損したパーティションを対象にfsckで復旧を行う。
fsck -fy /dev/mapper/[partition]
尚、マウント済みのパーティションに対してはfsckはかけられず、以下のようなエラーが発生する。
# fsck /dev/mapper/log_vg-log fsck from util-linux 2.27.1 e2fsck 1.42.13 (17-May-2015) /dev/mapper/log_vg-log is mounted. e2fsck: Cannot continue, aborting.
この様な場合には、当該のパーティションをアンマウントしてfsckを実行する。
- 例.
# df -h | grep "/dev/mapper/log_vg-log" /dev/mapper/log_vg-log 9.8G 2.9G 6.4G 32% /storage/log # umount /storage/log # fsck -fy /dev/mapper/log_vg-log