vsftpdインストール手順（ソースコード）

vsftpdをソースコードよりインストールする手順書 †

概要 †

RHEL ESv2以前はvsftpdのRPMパッケージが存在しないため、ソースコードよりコンパイルしてインストールする必要がある。

• ソースコード配布元

  http://vsftpd.beasts.org/

導入手順 †

下記のコマンドにてソースコード(ver 2.0.5)をダウンロードし、展開する。

cd /usr/local/src
wget ftp://vsftpd.beasts.org/users/cevans/vsftpd-2.0.5.tar.gz
tar xfvz vsftpd-2.0.5.tar.gz 
cd vsftpd-2.0.5

環境に合わせてコンパイル設定(builddefs.h)を修正する

vi builddefs.h

• TCP Wrapperを有効にする

  #define VSF_BUILD_TCPWRAPPERS

• PAMを有効にする

  #define VSF_BUILD_PAM

コンパイルとインストールを行う

make
make install

make installでは/usr/local/sbin配下にvsftpdの実行ファイルが配置されるのみである。
設定ファイル(vsftpd.conf)は手動にて所定位置にコピーを行う。

mkdir /etc/vsftpd
cp vsftpd.conf /etc/vsftpd/
touch /etc/vsftpd/vsftpd.chroot_list
cp RedHat/vsftpd.pam /etc/pam.d/vsftpd

xinetdの設定 †

スーパーサーバ(xinetd)経由での起動設定を行う。

vi /etc/xinetd.d/vsftpd 

以下を修正

server_args             = /etc/vsftpd/vsftpd.conf

vsftpdの設定 †

vsftpdに設定を行う。

vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf 

AnonymousFTP無効、Chroot有効、TCP Wrapper有効の設定。

anonymous_enable=NO
local_enable=YES
write_enable=YES
local_umask=022
xferlog_enable=YES
connect_from_port_20=YES
xferlog_file=/var/log/vsftpd.log
xferlog_std_format=YES
chroot_list_enable=YES
chroot_list_file=/etc/vsftpd/vsftpd.chroot_list
tcp_wrappers=YES

サービス起動 †

サービスはスーパーサーバを経由して起動するため、xinetdの再起動を行う。

/etc/init.d/xinetd restart